つくってる人々

大林組のものづくり

新タワー建設工事事務所 来田隆宏(2006年4月入社)

新タワー建設工事事務所
来田隆宏(2006年4月入社)

「東京スカイツリー」の現場ではどんな仕事をしてるんですか?

今は基礎工事の地中連続壁杭の施工管理を行っています。施工計画書をもとに、一つの壁杭に決められた本数の鉄骨や鉄筋が正しい位置に正しいピッチで使われているかをはじめ、計画書通りの手順で、スケジュール通りに施工されているかなどを管理しています。簡単に言うと、品質・工程・安全の面で現場管理を行う仕事です。
施工計画書だけではで読み取れないこともあるので、気になるところは細かく特殊工法部や協力会社の方々に確認して、一つひとつ確実に施工手順を理解するようにしています。

この現場に来る前は、どのような仕事をしていたのですか。

入社して最初に配属されたのは生産設計部で、1年間施工図を作成していました。2年目になるとビルの建設現場で着工から竣工までを経験し、2008年の5月にこの現場に配属になりました。
新タワーの建設が当社に決まったときから、ぜひやってみたいと思っていたのですが、いざ決まってみると嬉しさ半分・不安半分という感じでした。まだ入社3年目の私が、この大現場でどのような役に立てるのだろうという不安と、時代を代表するシンボリックな建築物を造っていくことに携われる嬉しさの両方を同時に感じました。学生の頃から「スケールの大きな仕事がしたい」と思ってましたから、これはまたとないチャンス!ということも強く感じました。

ゼネコンで働きたいと思ったきっかけは何ですか?

もともと小さい頃から「自分で自分の家を建てたい」という夢があり、大学は工学部建築学科に進みました。就職するときに自己分析した結果、ものづくりが好きなことや、人とのコミュニケーションを大事にしながら仕事をしたいと思ったことから、設計関係よりも建設会社の方が自分を活かせるんじゃないかと思いました。スケールの大きな仕事がしたいという思いもありましたので、小さいころから知っていて馴染みのあった大林組に就職を決めました。
最初の現場では、ものづくりを肌でかんじることができました。一日ごとに少しずつ変化し完成に近づいていく様子を見るのはすごく楽しかったし、良い勉強になりました。

大林組に入社して良かったと感じることはどんなことですか?

現場の職人さんや作業員の方の対応がすごくあたたかいんですよ。今まで先輩たちがコミュニケーションをきちんととりながら仕事を進めてきて、信頼関係ができているんだと実感します。
また、仕事も上司や先輩から指示を受けてその通りにやるというのではなく、自主性を持って、自分で考える場面が多いので「現場を進めているのは自分なんだ」という実感を抱きながら働くことができるんです。もちろん報告や連絡はマメに行い、自分で判断できないときは必ず指示を仰ぐようにしてますから、要所要所での軌道修正もあります。様々なアドバイスをもらいながら慎重に進めるようにしています。

東京スカイツリーの現場で、働いていて感じることやこころがけていることがあったら教えてください?

鳥居所長のものづくりレポートに書いてあるように、今までの経験だけでなく新しいアイデアが必要となってくると思いますので、私たちのように経験の浅い者は、柔軟な発想で、新たなアイデアをどんどん提案していければいいなと思います。
これからずっと残っていく建築物なので、将来、自分の子供ができたときに「お父さんがあれをつくったんだぞ」と言えたらすごいですよね。

最後に東京スカイツリーの完成を楽しみにしている皆さんにメッセージをお願いします。

このタワーを起点として新しい何かが生まれていくだろうと思います。それに向けて手助けとなるように頑張っていきますので温かく見守ってください。